カエル展の会場になる福岡市大名は、ちょっと不思議な町なのです。昔からある古い商店街と、新しくできたビルが混在し、古い商店を賃貸している若い経営者の、古着屋や雑貨屋や、エスニックの店、料理店などが、ごちゃごちゃに混ざりあっていて、とっても楽しい場所です。

　大王様も、この町が好きなので、ぶらぶら歩きしながら、和菓子やで餅を買って食べたり、カエルショップに行って、カエルを物色したり、古道具屋に行って、電球の傘を探したり、醤油屋に寄って、醤油を買ったり、定食屋で６００円の定食を食べたりしています。

　だから、ここを会場にすることができて、良かったと思っている。第一志望に合格した気分だな。隣はカエルショップなので、いうことはないよね。

　建物がある通りは、戦前まで、福岡市で最も人通りが多い場所と言われていて、超昔の中心地だったわけです。今は、都心が隣の天神地区に移ったので、ちょっとのどかだけど、人通りは多い。

　築六十年くらい経った、古い商店風の場所だけど、いろいろ自由にすることができるので、どんなディスプレイにするか、予算と相談しながら、けっこう楽しみだ。

　撮影日は、カエルショップが閉店していた。隣の白い板戸で閉じられているところが会場だ。おっさんが二人立っている場所だね。